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涌井と岩隈のエース対決。8回崩れ痛恨敗戦。埼玉西武対楽天|2010年7月10日

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埼玉西武ライオンズ対東北楽天ゴールデンイーグルス|2010年7月10日|西武ドーム

 7月10日、土曜日のデーゲーム。夏の陽射しが照りつける西武ドームに、開門前から異様な熱気が立ち込めていた。この日のマッチアップは、埼玉西武が若きエース・涌井秀章、東北楽天が絶対的エース・岩隈久志。日本を代表する両雄の投げ合いという極上の好カードに、三塁側ホームスタンドは立ち見が出るほどの超満員に膨れ上がっていた。ネットオークションで幸運にも手に入れた内野指定席に陣取り、冷たい飲み物を片手にプレイボールの瞬間を待つ。スタンド全体の期待感が肌にビリビリと伝わってきた。

超満員状態になった西武ドームホーム側
▲超満員で埋め尽くされた西武ドーム三塁側スタンド

 初回裏、ライオンズは立ち上がりの岩隈を攻めて幸先よく1点を先制。スタンドはいきなりの歓喜に沸いた。しかしそこからは、まさに息をのむような極上のエース対決。涌井は伸びのあるストレートと多彩な変化球で強力楽天打線を寄せ付けず、岩隈も精密機械のような制球で付け入る隙を与えない。スコアボードに並ぶゼロの列。7回を終えて1対1の同点、一球一球に球場全体からどよめきとため息が漏れる、極限の緊張感が漂っていた。7回裏の攻撃前には、青いウイングバルーンが一斉に放たれ、勝利を祈る大歓声がドームの屋根に木霊した。

ウイングバルーンで青く染まった西武ドーム
▲ラッキーセブン、青いウイングバルーンで染まるスタンド

 しかし8回表、ドラマはあまりにも残酷な形で訪れた。力投を続けていた涌井がランナーを背負うと、打席には楽天の助っ人・ルイーズ。甘く入った球をフルスイングされると、打球は一直線にレフトスタンドへ突き刺さる勝ち越しの3ランホームラン……。一瞬の静寂ののち、悲鳴に包まれる西武ドーム。9回にもダメ押しの追加点を許し、1対7と突き放されてしまった。

西武ドーム三塁側外野自由席
▲大差をつけられても最後まで声を枯らし続ける外野席
試合終了時配布されたHaierのエコバック
▲来場者に配布されたハイアールの特製エコバッグ

 打線は最後まで岩隈を捉えきれず、完投勝利を献上してゲームセット。8回まで完璧な投げ合いを演じていただけに、敗戦のショックは大きかった。試合終了後、出口では来場者にハイアールの特製エコバッグが配布され、少し得した気分になりつつも、ファンの口からは「涌井で落としたのは痛いな……」と悔しい本音が漏れた。それでも、球界屈指のエース同士による魂の投げ合いをこの目で目撃できた充実感は確かにあった。真夏の夜風を浴びながら、明日からの首位攻防戦での雪辱を信じて、熱気冷めやらぬドームを後にした。

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